虫歯治療が長期化する理由と対策

一度に治療しすぎると行政指導?

多くの患者さんは「歯医者が何度も治療に来させるのは、点数を稼いで国から多く金銭を得ているに違いない」と考えていると思いますが、実は実態は逆で「医療費削減の為に、患者一人当たりの一月の治療費の目安が決められている為に、一度に治療できない」が実態だそうです。
この保険制度の仕組みを大まかに説明すると、保険制度では歯科治療に対して報酬と得点が決まっており、小規模の虫歯治療は大体300点と定められています。
そして1人患者あたり、1か月で1500点以上の治療を行うと「濃厚治療の疑い」と言われて、行政から指導を受けることになります。

つまり一度に1500点以上の治療は行えない仕組みになっている為、3000点かかる重症の虫歯の場合は2か月をかけて治療する事になってしまうのです。

一度の治療で終わる虫歯もある

虫歯治療は長引くことも多いですが、一度の治療で終わる虫歯治療ついてもご紹介いたします。

一度で終わる虫歯治療の虫歯は小規模な虫歯です。
虫歯の大きさは1~3mm程度で、特に痛みが出ていないのが特徴で、主な治療補法は虫歯の箇所を削り取り、光硬化性の樹脂で穴埋めをすれば治療完了です。
ただし、樹脂は金属の被せ物などとは違い強度が弱い為、噛み合わせの負荷が高い場所や元々の歯が十分に残っていない場合、樹脂では歯の一部として形状をうまく保てないので、小さな虫歯でも樹脂を使用することは難しくなります。
小さな虫歯の発生しやすい場所は、歯の溝に黒い小さな点として見つかったり、穴が確認できない歯と歯の間にトンネル状の小さな虫歯が発生しやすい場所です。